short-short-story  "お別れ”・・ちょっとこわいお話かも・・。

それは、夏の夜のことでした。
まだ、私は11歳でした。そして妹は9歳・・・。
今思うと、可哀想で可哀想で・・・。
1年前から、病気ひとつしたことのない母親が
入院しています。
父親は、昔はみんなそんな風でもありましたが、
子育てには無関心で、母親だけのまあ、母子家庭みたいで。
子供達もそんな父親にはなつくわけもなく、かあさんと
子供べったりの暮らしをしていました。
そんなかあさんが入院したのですから・・・
それは、悲惨でした。勝気でなんにでもきちんと
していなければ気がすまないかあさん・・
どんなに、自分にくやしい思いをしていた事でしょう。
私たちといえば、まだ子供のせいか・・何も考えてはいません。
というより、母親が何でもやってしまうので、まだ、自分で
考えるということをしていませんでした。
入院してから1年が過ぎようとした夜のことでした。
1ケ月前から父親が病院へ連れて行ってくれなくなって
いました。聞いても言葉をにごすので、具合が良くない
のだろう・・とは思っていましたが、深くは考えませんでした。
その夜・・なぜか胸騒ぎがします。
心が乱れて・・・哀しくなったのです。
・・・そして、外に呼ばれて出て行きました。
誰が?・・・わかりません・・・ただ”おいで・・おいで・・・”
というような気がしたのです。
空を見ます。そこには白いぼう-っとした姿がおかあさん?両脇には
2人の天使???そのように見えます。天使達は杖のようなものを
持っています。おかあさん?どうしたの?っと聞きます。
母が手をあげておいでおいでと私に手招きをするんです。
顔はわかりません。白くかすんでいます。
急に私は、悲しくなり胸が張り裂けそうになりました。
どこへいくの?置いて行かないで?かあさん?行かないで!!
白く見えた姿が遠くに遠くに消えていきました。
・・・・。私は、悲しくて哀しくて・・・涙で目が見えません。
・・それから数時間の後、かあさんは家に帰ってきました。
・・・会いにきてくれたんだね。なんで行っちゃうの?
これからどうやって生きればいいの?
話しかけても答えはしてくれませんでした。
触ると冷たくなっていて、その冷たさが心を引き裂きました。
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- : 2012/11/30 (金) 02:16:21

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2012.05.16

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