ものすごい勢いで回転しながら下へ下へ
吸い込まれていきます。ザア-・・
こわい!!強く目をつぶる・・
落ちて落ちて・・・そして、道路に自分は立っています・・
すると遠くの道に人影が見えます・・・。
あれ?かあさん?・・・追いかけます・・・待って!!
待って!!・・あれ?・・・もう、見えない・・
心臓が飛び出しそうに・・・なっても走ります・・
待って・・!!・・待って!!・・息が出来ません!!
苦しくて・・苦しくて・・両膝に手を当て身体中で息を
整えます・・・もう、見えません・・・どうしても・・見えません・・
涙が・・・はらはらと落ちて・・・・悲しみのあまり・・自分が
溶けてしまいそうです・・・。
その感覚があまりにも生々しくリアルで
汗をびっしょりかいて目がさめました。
横を見ると妹がかすかな寝息をたてています。
むじゃきな顔を見ると・・涙がつう-とこぼれました。
それは、この間、聞いた話を思い出したからです。
・・・自分で死ねないかと首を絞めたと・・・。
かあさんに溺愛されていた妹・・・。
自分はそんな妹にちょっぴり嫉妬していました。
妹は可愛らしく、しぐさや話し方・・。
父親からも可愛がられていました。
自分はと言えば生意気だったのかもしれません・・。
母さんが亡くなってから、もう1年、この同じ夢を何度
見たことか・・・。
涙に濡れた枕がつめたい・・・。
そして夢ばかりではありませんでした。
亡くなってからというもの幾度、金縛りにあったか
わかりません。
それは、たいていは、妹と一緒で、横に寝ている妹に助けを求
めるのですが声も出せないのです。
もう、恐くて・・恐くて・・二人の布団の上を
歩くのです・その感触・妹が息をこらして耐えている様子・・
すべてが・・わかるのですが・・自分もどうしても
動けないのです。
助けて!!お・ね・が・い!!・・しばらくすると恐怖に固ま
った妹と今、歩いてたよねと。・・何度そういうことが
あったのか分からないほどです。
母は、まだ、ここにいるのです。
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